色んな遊び


by yasutakak2

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少しだけ勝負

今週は土曜日が仕事のためにフィッシングショーは行けませんでした。
会場自体はそんなに興味が無いのですが、お会いしたかった人がみんな行っていたのでちょっと残念です。
まぁ「出会うべき人とは、必然的に出会っていく」が自論なので、その時はまだ先かもしれません。

さて、同じく土曜仕事の呪縛から逃れられない埼玉県民がもう一人いました(笑)
そんな気の毒なゆなじろうさんを誘って、湾奥サーフへちょっと勝負を掛けに行きました。
先週の横浜ボートシーバスの出だしの良さもありましたが、それ以上に毎年この時期は一発大物狙いでサーフや干潟に行っています。
そして雪のちらつく土曜の夜、ゆなじろうさんと合流して湾奥サーフへと向かいました。

駐車場に着き、凍える手をカイロで温めながら準備をしました。
空からは未だ冷たい雪が降る人気の無い遊歩道を、闇に溶け込みながら重たいフル装備で歩いていきます。

しばらく歩いて海沿いに出ると、やはりアングラーの姿は見えませんでした。
東京の街の光は低い雲に反射され、海はうっすらと赤く染まっているように見えます。
時折強くなる雪交じりの風が、ロッドを弧にしたPEラインに当たり、去年湾奥からスズキが居なくなった時と同じ音を奏でました。
ここでポツリと一言
「すげぇ釣れなそうですね・・・」

でも、これで良いのです。
きっと海の中は生命感であふれています。
確かに秋のような釣れ方はしませんが、数少ないヒットから得られるスズキは、また違った感動を与えてくれます。
そしてまた、過去に大きなスズキが釣ってきたのはこんな日なのです。
あと1ヶ月もすればアングラーであふれてしまうこのサーフも、今はたった二人で好きなように楽しめます。
少ないエイホールに慢心せず、そっと一歩目を沖に向けました。

秋に楽しませてくれたシャローを丁寧に打っていくが反応がありません。
これと言って打ち合わせをする事も無く二手に別れ、私は少し沖側へと足を進めました。
このサーフは近くに大きな川があるので、今日の風向きでは淡水と海水の支配率が間もなく変わります。
去年知ったのは、下げでは淡水が押してくるラインと共に移動していくことで、コンスタントに良いサイズが釣れることでした。

ゆなじろうさんから見える位置をキープしながら、刻一刻と海水が押され冷たくなっていく水温に凍えながら、黙々と流れを探します。
決してグローブを濡らさないように気をつけながら、何度もルアーを変えてやれることを一つずつ消化していきます。
低い気温と冷たい淡水の為、腰と肩はすでに悲鳴を上げています。
しかし未だバイトも無く、今日は厳しいかと言う少し諦めの気持ちが芽生えます。
時間はまもなく2時間も経とうと言う頃、完全に淡水になったそのポイントから一度上がりました。

ゆなじろうさんの場所へと向かい、今日は上げが勝負ですか・・・と声をかけたところ、まったく想像もしていなかった事を言われました。
「3本釣れました。Max70でしたがw」
は?
マジですか???

話を聞くと、どうやらかなりピンの場所っぽいのです。
その流れ中の、ごくわずかな場所でバイトがあると。
そのために、レンジの問題から使うルアーもかなり絞られてしまうようでした。
アドバイスを聞き、もう一度その場所へ入りました。
川は最後の下げ残り。
あと30分もすれば、このサーフのカレントはなくなります。

さて、ルアーをどうするかでココから悩みました。
横を見ると、ゆなじろうさんがまた魚を掛けてます。
サスケのデッドスローということでしたが、あいにく私はそんなもの持ってません。
でも、スズキは確実に目の前に居ますし、潮位はどんどん下がっていきます。
考えた末、手にしたのはピンク色のスーサンでした。

さすがにサスケ120と同じ距離は飛びません。
でも、そのバイトポイントは遠くにあるわけではなく、ほんの10mほどの場所です。
コレでゆなじろうさんと同じ角度にキャストしたら、同じ場所でターンは出来ません。
そのために、流れに対して角度を狭くしてキャストをしました。

着水後、ゆっくりとリトリーブをすると、やがてしっかりとした流れをつかみました。
ここでボトムに着かないようにロッドをやや立て気味にした時に、バイトが出ました。
やや大きく合わせると、スズキが水面に現れました。
それほどのサイズではないので、すかさず後ろに下がりながらシャローへ出し、難無くキャッチしたのは60cmほどの瘠せたスズキでした。
とりあえずこの一匹で、とても心が救われました。
少しだけ勝負_c0025471_2332066.jpg

写真を撮ってリリースし、直ぐに次のキャスト。
直ぐに小さなバイトがありましたが、今度は乗せることが出来ません。
そこからやや場所を外してみると、今度は何の反応もありませんでした。
なんとなく意味がわかりました。

少し間を取って、一番いいと思われる場所へルアーを流すように送り込みました。
今度は明確なバイト。

今日は洗心さんが作ってくれた、曲げる為のロッドを持ってきました。
去年スーサン用にイメージしてお願いしたロッドです。
先週のボートでも使った結果、シーバスロッドに比べるとパワーは少ないですが、乗ってしまえば「よほどのことが無い限りバレることは無い」という事を知っていました。

しっかりと針を、スズキの硬い口先に貫くように合わせを居れ、ロッドの曲がりを確認しながらリールを巻かずに浅い場所へと歩いて誘導します。
スズキの位置はヒザほどの深さです。
ココからどんどん走らせました。
気にしているのは、フックの位置とロッドを曲げることだけです。

異常に曲がったロッドを見て、ゆなじろうさんがこちらへやってきました。
「いや、ロッドが曲がるだけで、それほど大きくは無いです。80cmあると良いな~ってぐらいです」
しかし、背びれを出して浅瀬を走るスズキを見て、「ありゃ、工藤さん、このスズキでっかいですよw」と。

やがて、すっかりとスズキが横になる浅い場所へ誘導し、リーダーをつかもうと寄ったとき、思ったより大きなその姿にビックリし、慌ててボガを使いました。
少しだけ勝負_c0025471_2335524.jpg

今回はゆなじろういさんに釣らせてもらっちゃいました♪
少しだけ勝負_c0025471_2317277.jpg

冷たい水に躊躇無く手を入れて、しっかりと蘇生をしてからリリースをします。
大きく体をクネらせながら、暗い海に帰っていくスズキを二人で見送りました。
気がつけば、雪を降らせた雲の隙間からわずかな星が見え始め、冷え切っていた体が発する震えはなくなっていました。
そして目の前にあった川のような流れは無くなり、ただひたすら静かな水が広く広がっているだけでした。

そして私たちは静かにそこから立ち去りました。

嘘です。
そんなに大人ではありません。
その後、二匹目のドジョウに躍起になり、1時間粘って丸ホゲリ。
あったまった体はまた芯から冷え切り、寒さに震えながら完全に引ききったさっきのヒットポイントへ進入。
腰ほどの深さのところを、ゆっくりと底質を確かめながら徘徊しました。
気になったのは、カレントの割にはやたらヒットポイントが狭かったことです。
きっと何か秘密があるはず!

ありました。
秋のど干潮でも見えない位置に、40cmほどの牡蠣ガラのブレイクが。
去年の秋も、きっとコレだったのです。
潮位が高いときはさほど意味が無いブレイクも、潮位が下がり手前のブレイクが干上がったことで大きな意味を持つようでした。
そのために、この下げ止まり直前まで待つ必要があったのです。
あ、上げはほかの良い場所があるので、そちらで楽しみます。

答えが沢山あるスズキ釣りは、本当に面白いです。
by yasutakak2 | 2010-02-14 23:04 | 2010年TSST